藺草から畳表が出来上がるまで、約二年の月日が掛かります。
ここでは畳表が出来上がるまでをご紹介いたします。
一年目・苗植え
①11月頃、株分けされたい草の苗を畑(苗床)に植えます。
②翌年8月頃、苗床の苗を掘り出し、水田苗床に植え付け、育苗します。
③それを11月に掘り出し、本田植え付け株用に切り分け、株分け調整をします
二年目・植え付け
調整された苗は、11月下旬からいぐさ移植機で植え付けます
先刈り
冬の間は根の部分が成長し、春になるいぐさが伸びていきます。翌年の5月頃、根元まで日光が当たるようにいぐさの先端を刈り払って新芽の発育を促します
(収稚45日前頃に出る芽が長くて高品質のいぐさになります
↑先刈り前 ↑先刈り後
収穫
6月下旬から7月中旬にかか、成長の良い「いぐさ」を刈り取ります。温度が高いと藺草にダメージを与える為、刈り取り時間帯は、気温の高くない早朝や夕方です
泥染め
刈り取られたいぐさは、水で洗浄後、その日のうちにい草独特の色、香り、光沢を出すため、天然染土を使って泥染めを行います。その後、乾燥機で乾燥させます。
↑藺草の洗浄 ↑泥染め
↑窯入れ
左:泥染め前 右:泥染め後
選別
乾燥されたいぐさは、製織する畳表の銘柄に合わせて、長さごとに選別します。選別後、袋詰めをして保管します。
製織
織る前日のいぐさを加湿します。これにより製織時の「イ切れ(いぐさが切れてしまう事)」を防ぎます。翌日、傷、太さのチェックをして畳表に織り上げていきます
仕上げ
製織された畳表は、一枚一織り傷等がないかどうかをチェックする仕上げを行います
出荷
仕上がった畳表は出荷されていきます