畳替えとは?
「癒し、かおり」のおもてなしをお届けする「畳」。ひとくちに「畳替え」といっても、状態によって「替え方」が変わります
畳って何で出来てるの?。
- 畳床:畳の土台になる部分です。昔からある藁床(本床)から藁を使用していない「建材床」まで、種類が増えています。最近は、介護保険(改修制度)の対象になる「衝撃緩和畳床(ハイハイ・ケアケア畳)や、表面にヤシの実素材(ケナフ材)を使用した足当たりの良い畳床もございます。
- 畳表:皆さんにとって一番接する部分が「畳表(ござ)」です。畳表といっても、昔から馴染みのある「藺草(いぐさ)」で織られた畳表から、和紙・樹脂系(ポロプロピレン)で織られた「工業系」の畳表、更に「わんにゃんスマイル畳」や「REFACE」等のレザー系の畳表まで、様々な種類がございます。
- 畳縁:畳の端の部分を彩るのが「畳縁」です。昔は畳縁のが高価だったのもあり、縁無し畳も多かったのですが、化学繊維が普及した事で、安価で付けれるようになってからは、縁付きが主流となりました。種類も、昔ながらの和の古典柄からポップなものまで沢山ございます。当店では100種類以上の畳縁からお選びいただけます。
「畳替え」は状態によって三種類に分けられます。
「表替え」とは、畳表と畳縁だけを新しく取り換える工事の事です。
畳床(土台)はそのまま使用します。通常「新畳」から5~6年経過して、表面が茶色く変色したり、痛みが激しくなり、い草が毛羽だって衣類に付くようになってきたら替え時です。また、前回「裏返し」をされた方も「表替え」となります。
藺草の畳表って何が違うの?
お問合せでよく聞かれる質問のうちのひとつが「藺草の畳表の値段の違いって何?」です。
違いは…藺草の長さと織っている糸(経糸)が違うんです。

見た目からして違いが解ります
最上級品質の畳表の製織過程では、草の選別が細かくされているため、均等な太さの茎が揃っており、また 茎の燈芯は実が入って堅く、表皮は弾力性があるために、凹凸が綺麗になり、畳の目が真っ直ぐ通り織り方がきれいです。

また、きわめて密に織り上げられているので、凹凸の山の大きさも大きいものになります。これに対し、品質の良くないい草でやや粗に織られた畳表は、凸凹の山が低く溝が浅いものになってしまいます。
さて、畳表を織り上げる過程で問題となるのは「イ切れ」の問題です。草に粘りがないと重量を多く入れた製品は、”い切れ”を多く起こしてしまい、仕上げ不良となるため低品質の草ではやはり薄くしか織れません。
過去の実験で、高品質のい草で織った畳表は2.8kgの重量を入れても、1枚に数カ所しか”い切れ”ができませんが、普通品のい草で同じ重量を入れると、幅10cmの間に数十ヶ所の”い切れ”ができ、1枚当たり、相当の数に達します。
このことから、高品質のい草でないと、目筋の通った品のある畳表は出来ないということになります。選定基準の目安として業界の基準は、次のような分類を掲げています。
最上級品になると、充実した135cm以上の長いい草を使用し、経糸は最高のマニラ麻糸並びに麻糸で織られています。上級品は120cm以上のい草で、麻・絹糸を経糸とし、中級品では、 110cm以上のい草を使用し、経糸は麻糸並びに綿糸で織られています。下級品では、97cm以上、綿糸で織られています。

良い畳表程、色が違います
また、品質の良いい草は、長くて若いい草を原料に畳表として作られています。中心部分の長いい草を数多く使用しており、色は少しずつ退色するものの、敷き込んでからの変色は緩やかです。数年後、明るい黄色に変色し、天然の木の柱の色に近づき和の空間を演出することになります。
長いい草の畳表は、耐久性にも優れ、年数が経つにつれその持ち味を発揮します。これに対し、古い草と若い草を組み合わせたい草は、短い低品質の畳表として作られます。短いい草で織られた草は、変色したい草の混入が避けられず、色調や耐久性にやや難があるようです。
その為、い草の長さは、その耐久性と関係しますので、できるだけ長めのものをお勧めいたします。
その他にも違いはあるのですが、実際に見て・触ってもらうと違いが良く解ります。お見積り時に説明させて頂きます。
「裏返し」とは「表替え」から4~5年経過後(畳表の品質・使用状況によります)、表面が傷み始める前に畳表(ゴザ)の表裏をひっくり返す工事です。

畳表(ござ)は表裏両面使用することが出来ます。表面の傷みが裏(畳床にくっ付いている面)まで及ばないうちに「裏返し」すると、青さが戻る綺麗な畳に戻ります(表替えのような香りや青さは戻りませんが…💦)。ただ、品質や年数によっては裏返ししても青さが戻らない場合があります。
長期間(7~8年以上)使用してから裏返ししようとしても、裏の青さが褪せていたり、傷んでたいりして、仮に裏返しできてもすぐに傷んでしまいます💦
また、シミになる液体等を溢している場合、裏まで染みていると、裏返ししてもシミが残ってしまいます。
「裏返し」をされるなら、早めの工事をお勧めします。
※裏返しは板入れ畳や京間の畳の場合は割り増し価格となります。
「新畳」は畳表・畳縁・そして畳床(土台)、全て新しく替える工事です。
畳替えをする度、畳床にはストレスが掛かります。ですので、何度も表替え→裏返しをしてると、畳床も劣化していきます。また、長期間使用していても経年劣化していきます。
・畳の上を歩いていてデコボコする
・フワフワした感じがある
・出入りする箇所が極端に凹んでいる
…等、違和感を感じるようになったら替え時です。
採寸をしてから仕上がり迄期間を要しますので、余裕をもってご注文下さい。なお、新しい畳の納入するまで、既存の畳は収まっていますので、お部屋は通常通り使用できます。
畳床も用途・ランク等で変わっていきます。
主に分けると「建材床」「スタイロ床(わらサンド床)」「わら床」の三種類になります。

・建材床
〇Ⅰ型…木質系の原料から畳床用に作られた「インシュレーションボード」を数段重ねて作成しています。耐久性、調湿性、吸音性、衝撃吸収性などに優れていますが、藁床・スタイロ床と比較するとそれ程優位というわけではありません。Ⅲ型よりは耐久性があるので、人通りの激しい所など、畳床への負担が大きい場所(宴会場など)に適しています。
〇Ⅲ型…中心部にポリスチレンフォーム、上下を「インシュレーションボード」で挟んだタイプの畳床です。安価で加工が容易なため、コストが下げられます。また、軽量で比較的湿度に強く、害虫も発生しにくくなっています。ただ、ボリスチレンフォームはへたり出すと腰の抜けが早く、耐久性に劣ります。
〇ケナフ床…「足当たりが固い」と感じる方向けに、「ヤシの実」素材を利用した「ケナフ材」を上面に使用した畳床です。適度に柔らかいので、お部屋を直に座ってご利用される方等に向いています。
長所
- 人口素材のため、虫やわら床に比べて寄り付きにくい
- わら床に比べて安価
- 湿度に強いので、マンション等気密性の高い部屋に適している
短所
- 寿命(対応年数)が短い
- 傷や凹みの修理が難しい
- 工業製品のため、リサイクルに課題がある
・スタイロ(わらサンド)床
長所
- わら床と比べて軽い
- ポリスチレンフォームのもつ断熱性が付加された
- 足当たりの感触がわら床に近い
短所
- わら床に比べると耐久年数が短い
- 建材床に比べると、虫が寄り付きやすい
・藁(わら)床
- 耐久性、調湿性、断熱性、保湿性に優れている
- 藁の持つ吸放湿性が室内の環境改善に適している
- リサイクルや焼却処理に適している
- 畳床の寿命が長い
短所
- 密閉された近年の住空間では、ダニやカビが生じやすい
- 建材畳床と比較して重い
- 建材床に比べると高価である
・衝撃緩和畳床(ハイハイ・ケアケア畳)
- 衝撃を緩和してくれるので、ご高齢者のお部屋や、小さいお子様がいる部屋、保育園や幼稚園等に最適
- 介護保険の改修対象なので、低価格で改修できる可能性があり
- ベターリビング保険も加入済みの畳床である
短所
- 価格が高価である(畳床価格17,000円【税込み18,700円】)