畳床の種類

 

普段、外観からは見えないのが畳床です。以前は畳床=稲わらとされてきましたが、近年で様々な材質の畳床が作られています。代表的には三種類。全てを稲わらで作った「本畳表」。稲わらを上下層に、中層にポリスチレンフォームを挟んだ「ワラサンド畳床」。稲わらを全く使わない「建材床」があります。そのほかにも特殊なものもありますが、基本はこの三種類です。

 

藁(わら)床

藁床は、昔から使われている最も優れた畳床です稲ワラ畳床の品質基準として等級が設けてあり、特級から3等級まで格付けされています。
約40㎝以上の藁を約5㎝迄圧縮させます。 畳床総重量を目安として、稲ワラ使用量がより多いものが良いとされています。ワラ畳床のワラの配層が【5段配】と【6段配】があり、配層が多いものがいとされています。また、上級品ほど逢着間隔が細かく逢着されています。
 ワラ畳床のより上級品であれば、足あたりがきっちりとし、使用経過年数が10年15年などでも表面のムラがなく、ヘタリも少なくしっかりしたものになっています.

耐久性、調湿性、断熱性、保湿性に優れています。とりわけ調湿性に優れ、足で踏むとふわっとしたソフト感があります。また吸音・防音効果も備えており、張替えを繰り返しても寿命が長いのも特徴です。

 

長所

・耐久性、調湿性、断熱性、保湿性に優れている
・藁の持つ吸放湿性が室内の環境改善に適している
・リサイクルや焼却処理に適している
・張替えを繰り返しても寿命が長い

短所:

密閉された近年の住空間では、ダニやカビが生じやすい
・建材畳床と比較して重い

・価格が割高である

 

スタイロ(わらサンド)床

サンド床はポリスチレンホーム、又はインシュレーションファイバーボードを藁ではさんだ床です。ワラ床のクッション性とポリスチレンフォームの断熱性、そして、軽量化の長所をあわせもつ畳床藁床に比べて軽くダニが発生しにくいのが特徴です。また感触が藁床によく似ています。
 

 

 

長所

・ワラ畳床と比較して軽くなった。
・ポリスチレンフォームの持つ断熱性が畳に付加された。

短所

・最近ではポリスチレンフォームのリサイクルが問題とされている。

 

建材床

建材床には型、型等があります。

・Ⅰ型

木質系の原料から畳用につくられた「畳ボード」を数層重ねて床を作成しています。このほか、耐久性、調湿性、吸音性、衝撃吸収性などに優れていますが、藁床・スタイロ床と比較するとそれほど有利というわけではありません

型よりも耐久性があるので、人通りの激しいところなど、畳床への負荷が大きい場所(宴会場など)に適します。

 

 

・Ⅲ型

中心にポリスチレンフォーム、上下をインシュレーションボードで挟んだタイプです。
 安価で加工が容易なため、コストが下げられます。また、軽量で比較的湿度に強く、害虫も発生しにくくなっています。ただし、フォームはへたり出すと腰の抜けが早く、耐久性に劣ります。

 

長所

・人工素材のため、虫がワラ畳より付きにくい

・藁床に比べ安価。

・湿度に強いのでマンション等気密性の高い部屋に適している

短所

・寿命が短い。
・傷や凹みの修理が難しい。
・工業製品のためリサイクルに課題がある。